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童チョコ。 伊藤佑弥『河童チョコ』

キャッチ―なタイトルと表紙の『河童チョコ』。伊藤佑弥さんの作品です。

河童チョコ



 伊藤さんのことは、非公式文学フリマガイドブックだったりツイッターだったりで存じ上げておりまして、一冊読んでみたいと思っておりました。
 見本誌コーナーには三冊ほど展示されていて、うーむどれが良いかしらと『河童チョコ』を手にとり、目次を捲ってはじめに辿りついた作品「地味なグッバイ」の青春っぽい会話に心惹かれ、するすると読み始めていました。他には表題作の「河童チョコ」、「新宿永遠レコ」「いきしている。」「やめないでやめないで」と全部で五つの青春で恋愛の小説が収められています。私にはこんな甘いようで苦い青春はあったかしらと高校時代を振り返ってみましたが、どうも思い出せません。あったような、なかったような、読んでいると思い出が断片的に蘇ってくる作品でした。伊藤さんは、青春と恋愛の中のちょっとあるあるな気持ちを掬い出すことがお上手です。
 
 「新宿永遠レコ」は私が最も揺さぶられた小説です。テレビの街頭インタビューを受けているような口調で、新宿のレコード屋さんに向かった〈僕〉が恋をするだけの短い小説ですが、きゅっと詰まった短文やリフレインのような言葉の繰り返しを多用していて、好きなバンドの音楽にのめり込んでしまうのと恋に落ちて引っぱられているのが、ぐるぐる混ざり合ってこちらに押し寄せてくるのです。頭の中を掻き混ぜられて、いいなぁ私もこんな気持ちを体感したいですなぁ、ああ今しているのかぁ、なんてぐるぐるグルグルしていました。一冊読み終わってごろごろしながら、またぐるぐるしたくなって「新宿永遠レコ」を読み返したのでした。


 伊藤さんの販売ブースで『河童チョコ』を購入しているとき、一緒に会場を回っていたさくらさんともう一人のお友達の会話。
「河童チョコってどんな味なんだろう……?」
「隣の本、見て」
「え?『なめたらわかる』?」
「なめたらわかる!」

 読んだらわかるよ。青春で恋愛な小説を読んでぐるぐると引きこまれたのは初めてな気がします。ぐるぐる小説をありがとうございます。

いくた
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お酒強いですけど

Author:お酒強いですけど
文学フリマやコミティアで活動中。

【イラスト・漫画】さくら→Pixiv
【文】いくた→@7m7s

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