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朝顔ダブルピース オカダファクシミリ『ハイヴァネイト』

 文学フリマ非公式ガイドブックでお見受けしてから気になっていたのでした。
 今回は見本誌コーナーに展示されていなかったので、そうか無いかと思っていたところ、偶然にもオカダさんと言葉を交わす機会があり、そういえば此処は何処だと辺りを見渡せば、其処はオカダさんのブースの真ん前で、『ハイヴァネイト』も販売されていました。驚いて阿呆っぽいことしか言えませんでしたが、非常に幸運でした。

ハイヴァネイト


『ハイヴァネイト』は、ある町で起きたある通り魔事件の話です。また、水泳の自由形は自由のはずなのに本当は不自由だと考察する田口くんの話です。それから、「田口くんの憧れる自由っていうのが、本当はどれだけ面倒なことか、私でいいなら教えてあげるよ」と言う少女の話です。最後に、田口くんと少女の顧問の先生の話でもあり、町の全ての人の話でもあります。


 小学生の頃、学期末のテストを時間内に提出した人は、次の授業まで「自由時間にしてよい」という制度がありました。私たちは自由を手にしていることを嬉しく思うのと同時に、何かとつけて教師に自由を申し立てていました。自由には制限がなく、とてもイイモノだと思っていたからです。
 あるとき一人の教師が言いました。「自由には責任が付いて回るからね」
だから何だ、とその時分は思いました。けれども教師の言葉は頭の隅に残り続け、十五年以上経っても「自由」という言葉の影になってどこまでも付き纏うのです。自由と責任はセット。

 ハイヴァネイトという言葉は、「冬眠する」というような意味や「引きこもる」や「活動していない」という意味合いがあるそうです。
引きこもらないで出ていく。活動する。無関心ではなく関心を持つ。他人の自由を認めようとする。そこには必ず何らかの責任が伴っていて、他人を自由にさせてあげようという意識がどれほど責任重大なことか、この小説を読みながら考えました。あと、関心を持って働きかけていくことがとても体力と気力のいることで、逆に無関心であることは、どれほど楽で身軽かということも。
 ありふれた感想になってしまいますが、読めて良かったです。ありがとうございます。『ハイヴァネイト』の作者と読者に、幸運を。

いくた
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Author:お酒強いですけど
文学フリマやコミティアで活動中。

【イラスト・漫画】さくら→Pixiv
【文】いくた→@7m7s

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